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てまり - ねこ の独り言

てまり - ねこ の独り言

石鹸に使う油と油の性質


石鹸に使う油と油の性質



どこのサイトを見ても、テキストを見ても
石鹸を作る油は日本人にはあまりなじみの無い
カタカナの羅列の名前ばかり。
(つい最近、固形石鹸を米油で作って販売しているサイトを見つけましたが)


作り方のテキストを見る限り、聞いたことが無い
又は手に入りにくい油が多く使用されていました。


???状態の私。


廃油でも作れるのだから、日常よく見る
菜種油とか大豆油でも作れないのだろうか?


いろいろな事を考えて、やはり、メインで使用する油は
菜種油か大豆油で作りたいと思った私です。


出来上がりの内容はともかく、作ると言う問題で
一番の重要な事は鹸化値を求める事。


つまり、NAOH(水酸化ナトリウム) KOH(水酸化カリウム)
これをどれだけ使用すれば良いのか。
これがわかれば、石鹸は作れることになります。(理論的に)


早速、検索したら・・・
ありました!!主な油の鹸化値一覧表が。
ちなみにNAOHとKOHの鹸化値は違います。
特に但し書きが無い場合はNAOHの鹸化値が書かれているようです。


鹸化値は油の種類によって違います。
鹸化値184とか、187とか出てきましたらこれは
1Kgの油に対してのNAOH又はKOHの分量になります。


又は鹸化値0.197と出ましたら
これは1gの油に対してのNAOH又はKOHの分量です。


メーカーによって多少のずれはあるようですが
とりあえず、使用量の目安がわかりました。


固形石鹸を作る時はNAOHを少なめに。
95%ぐらいが良いらしいです。
少し油分を残す事で肌に優しい石鹸ができるそうです。

液体石鹸を作る時はKOHを少し多めに。
5%ほど多めに。
油分が残るとべたつくので。
ということですが、こればかりは作ってみないと・・・


これで身近にある油で作ることができます。
ただ、てんぷら油などは混合油なので鹸化値がわかりません。
自分でMIXするのは良いのですが、用意する油は
単品の油が良いようです。



もちろん、せっかく作るのですからお風呂で使える
顔を洗う事が出来る石鹸が作りたいです。
(販売する場合は、いろいろあり、化粧石鹸とは言えないのですが)


身近にある油が肌を洗うのに適しているか?


これは油の成分の問題でした。
脂肪酸で構成されているのですが
よく、リノール酸が・・・とかオレイン酸が・・・
とか言いますが、肌に優しい石鹸もこれらが程よく含まれていると良いそうです。


ヤシ油とかパーム油などはラウリン酸、ミリスチン酸などが多く
あまり使いすぎると肌を刺激するそうですが
適度に使うと、あわ立ちが良くなったり、
固形石鹸の型崩れを防ぐ効果もあるそうです。


私が一番作りたいのは液体石鹸なので
型崩れの問題は関係ないですし、
あわ立ちがあまり良くない。こういう問題はあるかもしれません。


主な油脂の脂肪酸の組成を見つけた時、
私が使いたい油、大豆油、菜種油に関しては
あわ立ちの問題のみで、特に困ったことは無さそうでした。


これで肌に使えるだろう石鹸を作ることができます。



つまり、多くの石鹸つくりのレシピが油をMIXしているのは
互いの欠点をカバーするために配合していると言う事がわかったのです。


多くのレシピはアメリカなどに行った日本人が皮膚トラブルに悩まされ
その結果、自分で石鹸をつくると言う事になったようですので
おそらく使用しているメインの油が日本人になじみが無いのは
むこうで安直に買える油を使用しているからであろう。
そう推測したわけです。


とにかくオリジナルの油脂の配合であっても
鹸化値がわかればNAOH又はKOHの分量がわかるので
作ることが出来る。
こう結論できたのです。


あとは、実践あるのみ・・・



ちなみにNAOH又はKOHを溶かす水の分量は
NAOH(又はKOH)のg×2.5と出ました。


これは多くのレシピを参考にした結果
平均的な数値を求めたものです。












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